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披露宴

こんにちは。

お料理教室Table Bourgeons...の和実です。

6月のJune Brideにちなんで、フランスの結婚式事情から始まり、私自身の結婚式についても少しブログに綴りましたが、今回はその続きとして、披露宴のお話をしたいと思います。

フランス語ではLa Reception de Mariage(ラ れセプシォン ドゥ マりアージュ)という披露宴。一般的には、教会や市役所でのセレモニーが行われた後、場所を移して行いますが、場合によっては結構な移動距離なので、参列者たちの車の大移動となります。

私達は田舎ならでは、かつて農場の倉庫だったところを改装した会場を借りて行いました。

教会での式を終えた私達二人は馬車で移動し、会場入りです。この後は、長丁場の披露宴が待ち受けているので、つかの間のゆっくりとした二人の時間です。そんな移動の間に、偶然にもロワール地方の壮大な平原を走る野生の鹿に遭遇しました!なんとも得した気分になった私達でした。

まずは、会場内外で立食のアペリティフです。参加者全員が代わる代わる新郎新婦に挨拶にきてくれます。

会場内の一角では、日本から参加してくれた友人達の粋な計らいで、お茶をたててくれるおもてなしが行われました。日本文化が好きなフランス人は興味心身で、和菓子と共にお抹茶体験です! 

会場装飾は少し日本の文化も交えたかったので、各席には折り鶴と輪島塗りのお箸、日本茶などをセッティング。ささやかですが、参列者に日本のお土産としてお持ち帰りいただきました。

季節が秋だったこともあり、事前に日本で紅葉狩りした落ち葉もテーブルコーディネートの一部に使ったりと、会場のカラーは秋色で統一。

そして席表は木をテーマに、各テーブル名には漢字で「柊」や「柿」、「楓」といった具合にあえて似通った字を表記して、フランス人にもゲーム感覚で漢字を視覚的に探し当ててもらえるようにしてみました。

みんなが各自の席を見つけて、ひと段落したところへ私達が登場です。

すると、みんなはテーブルナフキンを手に取り、頭上で振り回しながら、私達を会場へ迎え入れてくれました。

(これは、テーブルマナーに厳しいフランスでは意外な行動ですが、結婚式では特別ok

な行動で、昔から祝福の気持ちを表現しているのです。)

入場時のバックミュージックはジャズバンド《Philippe AUDIBERT Trio》の生演奏で~!

このバンドの方々、実はいつもは道路で演奏していらっしゃるグループなんです。パリ郊外のブローニュに住んでいたときに、週末に通っていたマルシェ(市場)の横で、演奏されているのをいつも主人と二人で聞いていたのです。すごく素敵な方達だったので、是非披露宴で演奏して欲しいと、直接オファーしたら快諾していただけたのです。

マルシェでの演奏の際には決まって一人の年配の女性が音楽に合わせ、ダンスされていたんですが、実は彼女はミュージシャンのお母様。披露宴では彼女も一緒にご参加頂き、いつものように音楽に合わせて踊って下さいました!これもいい思い出です。

そして、乾杯は日本酒で。日本から小さい樽を持ち込み、鏡開きも行いました。これは、フランス人にも大うけでした。

鏡開き in France

お料理はいろんなケータリング会社のものを試食して選んだのに、今となっては当日のメニュー内容も思い出せない、、、、覚えていることといったら、地方名物アンジュのリヨー(豚肉のコンフィ)が美味しかったことくらい。

ワインは家族がいつもワイナリーから直接買い付けている、これまたロワール地方Vouvreyのワインが中心のラインナップでした。

乾杯やスピーチなどが終わり、着席してひと段落。

ようやくお料理が運ばれたのに、みんなお料理に手をつけていない。すると同テーブルのフランス人の親友から耳元でアドバイスが。

「新婦が始めにお料理を口にするんだよ。」と。

あわてて私がお料理を口に運んだら、それを合図にみんなも続いてお食事開始となりました。

これは、結婚式に限ったことではなく、お食事会でもお客様からではなく、ホストから食べ始めるのがマナーのようです。実際には格式高いお食事会でなければ、そこまで実践している方はあまりいないような気がしますが、、、ご参考までに。

日本の披露宴同様、食事の間には友人からのスピーチなどもあり、最後はいよいよダンスタイムです。

ダンスタイムの始まりの合図は決まってワルツです。このワルツも、ジャズバンドの生演奏。なんとも贅沢な一時。

実は私達二人もこの日のためにダンスレッスンを受けたんですよ!!

まずは、父親と花嫁でワルツです。お互い上手には踊れませんが、照れ笑いしながら見詰め合って踊ったのは今でも鮮明に覚えています。そして、父から新郎へ。これまた、レッスンの効果がうまく発揮できませんでしたが、いい思い出!みんなが温かく見守ってくれていたっけ。

二人で踊ったのを見届けたら、みんなも加わってダンスパーティーの始まりです。

最初はワルツだった音楽もロック調になり、気がつけばDJにバトンタッチして選曲もフレンチポップがメイン。親世代から子供までみんなノリノリです。この時、時間はすでに夜12時。

この後も延々音楽が鳴り響き、踊る人や、それを眺めながらコーヒー片手に語らいあったり。夜中の2,3時くらいまで続いたようです。というのも、新郎新婦は先に退散するのが常らしく、私達は最後までいなかったので、後聞きです。

私達は音楽が鳴り響く会場を後に、近くのシャンボール城の敷地内にあるホテルへ向かったのでした。

翌朝目覚めたら、窓からは朝もやの中に浮かびたつ荘厳なお城。一日の締めくくりには最高のロケーションでした。

でも、これで終わりではありません。

結婚式、披露宴は土曜日開催。夜遅くまであるので参列者の多くは近くに宿を押さえ、宿泊してくれています。そんなみんなに感謝の気持ちをこめて、日曜日のお昼には、近い親族や親友を招いてブランチをしました。

ブランチ会場は、田舎の家の納屋です。以前は物置きとして使用していたスペースですが、数年前にリフォームしてすっかり素敵な大サロンに変身しました。

ブランチのお料理は外注もしましたが、簡単なカクテルサラダやパテドカンパーニュ、プリンなどは事前に義母と大量の仕込みをしてスタンバイしました。

装飾までは私達も頭が回っていなかったのですが、当日気を利かした友人が、昨夜の披露宴会場や教会から、使用済みの装飾を持ち運んでくれたので、少し華やかさもアップ。

日本の家族はフランス語はもちろん、英語も話せないのですが、披露宴では通訳の方にもお願いしたので、皆さんとも会話を楽りんだり、身振り手振りで何とかなったようです。その場の雰囲気を全身で感じてくれたんじゃないかしら。

日本の分刻みのスケジュールの結婚式とは、かけ離れた長丁場な2日間でしたが、皆さんのおかげで素敵な思い出がい~っぱいです。

そんな私達も、今年結婚10周年。

長かったような、あっという間だったような。

引き続き皆様のご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願いします!

最後までお読みくださり、有難うございました。

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