フランスジャーナル vol.6
- Kazumi DAVANCENS

- 9月5日
- 読了時間: 7分
こんにちは。
お料理教室Table Bourgeons...の和実です。
フランスから戻り約10日。時差ボケでだらだらしていた毎日でしたが、子供の学校が始まると同時に私のリズムも戻った今日この頃。また元気にお教室の準備をし始めております。
毎年恒例となりましたフランス土産の販売会、題して「French Marché」もオープンし、生徒の皆様には先日メールにてお知らせをお送りしております。今回はお馴染みのスパイスなどはもとより、おやつや雑貨なども仕入れてみました!例えばブルターニュの「クイニーアマン」。日本でも昔流行ったことがあるのでご存じの方もいらっしゃるのでは?

層になったデニッシュ生地がベースの焼き菓子で、バターとお砂糖が沁み沁みの伝統菓子です。表面をカリッとキャラメリゼにしたりと、お店によってスタイルは色々。素朴ながらにリッチな味わいがなんとも言えない美味しさです。日本ではパン屋さんやフレンチスタイルのお菓子屋さんで出会えるかもしれません。ブルターニュに行くと必ず我が家用に購入してくるお菓子のひとつで、このクイニーアマンと共に夏の思い出に浸りながらティータイムを楽しんでおります。

オーブンで温めた後、粗熱がとれたくらいのタイミングで是非お召し上がり下さい!ちなみに食べる時には上下逆さにしてみて!底面がキャラメリゼされて美味しそうに色付いて見栄えします。こちらは賞味期限(~2025.10.01)がございますので、ご希望の方はお早目に!
各種少量での仕入れとなっているため、すでに売り切れてしまっている商品もありますが、皆様の「あったらいいな」がみつかりましたら幸いです。尚、商品一覧の際(1ページ目)のお値段に表記ミスのものが数点あり、ご迷惑をおかけしております。申し訳ございませんが商品紹介ページ、もしくは決済ページにて最終確認をお願いいたします。
フレンチマルシェはこちら。
さて、ここからはフランスジャーナル最終章の始まり。vol.6はパリ編でお届けいたします。
ロワールを後にし、帰国前は出発日よりも少し早めにパリに戻るのがお決まりの我が家。いろんな思い出もあり見どころもいっぱいなパリに今も昔も変わらず魅了され続ける私と、生粋のパリジャンだけどパリが嫌いという対照的な夫。そんなこんなでいつもパリはショートステイ。

今回もミニマムなパリ生活ではありましたが、子供を誘い出しお出かけ。本当はアートな展覧会に行きたかったのですが、お目当てのチケットが取れなかったりで断念せざるを得ず、そんな私の心を満たすべく、パリ郊外でアート散策してまいりました。
まず一つ目の公園は《parc ile saint german/イル=サンジェルマン公園》。公園には遊具やスポーツ器具、卓球台などがあり、地元民は思い思いに芝でまったりしたりジョギングしたり。私たちは公園のシンボルでもあるアートモニュメントを目指してお散歩。

Jean Dubuffetによる彫刻《Tour aux figures》は、巨大なうえに最近リノベされて色鮮やかによみがえり、遠くからも良く見えますが、公開日には中にも入ることも出来るそうです。
この公園を目指したもう一つの目的はギニョール。昔から伝わるフランスの人形劇のことです。公園の一角のオープンエアで行われ、学校のない週末や水曜日の午後に開催されることが多い、ちびっこ達のための劇場です。我が子たちはすっかり大きくなってしまってギニョールという年齢でもないのですが、今まで見せる機会が無かったので、今回はフランス文化に触れるという目線で。

おじさんが鳴らす鐘の合図で劇場の扉が開き、小さな子供達はわくわく最前列へ、我が子達は遠慮して保護者列へ。ギニョールがちょっと日本では見かけないテイストのおフランスなお人形たちなのですが、噂に聞いていた通りお顔がちょっぴり怖くて笑えます。
魔女が出てきた時はその怖いお顔に泣いてしまうちびっこたちもいたほどです。役者は受付をしていたおじさん一人。複数の人形を操りながら、魔女の登場時には煙を立たせたりと凝った仕掛けもあったり。観客を巻き込んでの参加型なので、話が進むにつれてちびっこたちも大興奮でした。さすがに我が子達がちびっこに紛れて声を上げることはありませんでしたが、彼らと一緒に体験出来てよかったです。
公園内にはレストランも。このレストランがとってお雰囲気が良くて、お気に入りのアドレス。コンセプトである「パリジャンたちのための田舎の家」とはまさにすばらしい表現で、パリの喧騒から離れてゆっくりできるお店で、テラス席も開放的でとってもおしゃれ。お料理だって美味しいし、スタッフの方も好印象。
この日は前菜セットをシェアし、メインには子牛レバーのポワレ、チミチュリ―ソース。デザートはミルフィーユを。日本と違って、フランスではあまりレストランでシェアする習慣がないので、こういった提案があるのはとっても嬉しい。ひよこ豆のフムスや茄子のムタバル、夏野菜のグリル、ピストゥソースにピタパンが添えられていて、どれも美味しかったです。
レストラン 《L'Île》 情報はこちら。サイトは日本語表記もありますので、是非チェックしてみてね。
翌日も子供を連れてまたパリ郊外へ。年々厳しくなるパリの住宅事情が拍車をかけて人々のパリ離れが進む昨今、郊外は居住地として大人気の地。そのひとつMeudonに最近新たにできたスポット発見!

アートが点在する公園とギャラリー、レストランが一体化した《Hangar Y》。訪れた日は残念ながらギャラリーはクローズでしたが、公園を散歩しながらアート鑑賞を楽しみました。公園の遊具で遊ぶには大きくなり過ぎた我が子達にも、このような屋外アートは彼らをお出かけに誘い出すよいきっかけになるのが、私は何より魅力に感じています。と言っても、いざ公園にきて遊具コーナーを目の前にすると、やっぱり無邪気に遊具ではしゃぎだすのですけれど。。。
今回はお邪魔しませんでしたが、併設のレストランも雰囲気が良さそう。フランスではまだまだ珍しいブッフェスタイルのブランチを提供したりしているので、今度は食事時間に来るのも良いかなと思っています。
《Hangar Y》の情報はこちら。イベントも定期的に開催しているので要チェック!ちなみに私達が訪れた日は、夜に野外映画が無料開催されておりましたよ!
パリでの夜は、家族を残しお友達と食事に繰り出しました。夏のパリはパリジャンたちがバカンスで出払っていて「空っぽ」とよく表現されますが、レストランも例に漏れずクローズしていることも。それに人気店は事前予約がマスト。そんなパリでおすすめなのが予約不可のお店をあえて狙うこと。並びさえすれば必ず入れるのですから。今回伺ったレストラン《CLAMATO》も最近パリで話題のビストロですが、予約は不可。開店時間ちょうど位に到着したらすでに列ができていて、さすがの人気ぶりに焦りましたが、店内は意外と席数もあり、一回転目に入店成功!

実はここ、ミシュラン一つ星レストラン《Septime》の姉妹店でシーフード専門のビストロ。ずっと気になっていたお店なので、ようやく念願かなって嬉しい限りです。小皿料理なのでタパス感覚で色々オーダーできるのも嬉しいところ。まず初めにカウンター席から目に飛び込んできたフローズンマシーンが気になって、アペリティフはFrozen mezcalitaを注文。モモのフローズンにレモンバーベナ、メスカル(アルコール)を調合したもので、グラスの淵にはたっぷりのエスペレット唐辛子!見た目の可愛さも相まって、お食事前からテンションが上がります。

この日注文したお料理はこちら。
―ボラとキュウリとルバーブのセヴィッチェ
―タコのブレゼ、白いんげんまめ、いちじくの葉
―イワシのトマトファルシ
―アンコウ、バーベキューソース&マヨネーズ
―スイカのソルベ
どれも夏のライトなテイストで食べやすく、素材の組み合わせや味の引き出し方がとっても勉強になります。タコのブレゼも大好きだったなー。お気づきの方もいらっしゃるでしょうけれど、ここで食べたトマトファルシにインスピレーションを受け、9月のレッスンでご紹介しようと思っております。私なりのアレンジを加えておりますので全く同じではありませんが、十分にパリのエスプリを感じてもらえる仕上がりにできたのではないかしら。是非皆様もレッスンに味わいに来て下さいね!

パリで締めくくりとなりました今回のフランスジャーナル、皆様お楽しみいただけましたでしょうか?ガイドブックには出てこない場所ばかりのご案内でしたが、リアルなフランス生活が垣間見えたのではないかしら。ブログに収まりきらなかったお話の続きは、またレッスンでおしゃべりしましょう!
9月レッスンはいよいよ来週12日から始まります。是非皆様お誘いあわせの上、遊びにいらして下さいませ!
9月レッスンの詳細、お申込みはこちら
今日も最後までお読みいただき、有難うございました。
では、また。





































































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