フランスジャーナル vol.2
- Kazumi DAVANCENS

- 8月12日
- 読了時間: 4分
ボンジュール。
お料理教室Table Bourgeons...の和実です。
前回のブログから始まりましたフランスジャーナル。前回はフランスで活躍されているフラワーアーティストにお会いして、お花のテクニック云々だけではなくもっと広い視野での《Art de Vivre / 生活の美学》をインプットした日を綴りました。書き忘れましたが、お世話になった西田啓子さんは最近本も出版されたようです。タイトルは「フランスの庭 花のたより365日」。ご興味ある方は是非検索してみてください。
さて、Vol.2となる今日もロワールからお届け。

私たちのいる辺りは麦畑やひまわり畑が広がる平地。見事に地平線が見渡せるくらい視界を遮るものが何もない平野なのですが、同じロワールでも少し車を走らせると起伏が出てきてまた違った景色。ブルゴーニュやボルドーほどではないものの、ロワール地方も歴としたワイン産地で、葡萄畑も広がります。産地名でいうとChinon やBourgeuil、Vouvrayなどが挙げられます。
とある日、義両親御用達のワイナリーに買い出しに行くというので、便乗してきました。
今回向かった先はVouvrayの《Domaine Vigneau Chevreau》。その昔フランスの披露宴で振舞った思い出のワインでもあります。品種はシュナンブランのみで白ワイン専門ワイナリー。一つの品種でも収穫の時期や日照具合の違いを見極めて、モワルーからドゥミセック、セック、発泡酒とバラエティ豊かな製造が特徴的。
今回はカーブを覗かせてもらい、製造方法や畑の土のお話なども伺いました。ロワール特有の石灰石だけでなく、シレックスも入り混じっているリッチな土壌が特徴。ミネラル豊富な味はきっとみんなも好きなのではないかしら。石灰を切り削って作られた奥深く続くワインカーブは、ひんやり感と薄暗さも相まって、子供達の探検心をくすぐりました。
最後はお楽しみの試飲タイム。数種類試飲させていだきましたが、これがまた全部美味しい。発砲タイプも色々あって、最近はシャンパンと同じ製法 ( Méthode traditionnel ) の強発泡も人気だそうですが、ヴーヴレーといえばこの地ならではの製法である微発砲(pétillant) 。私達はこのpétillantを好んで飲んでいます。pétillantを中心にたくさんのワインをケース買い。
ワイナリーのあとは、近くのレストランへ。このレストランも、カーブ同様に石灰石を掘り削って作られた古民家を再利用したもの。とっても雰囲気あるレストランです。
実際に昔はそこで生活が営まれていたわけですが、洞窟状なので当然ながら奥の部屋には窓はなく、採光は入り口側のみ。自然光がないのは辛いものがありますね。お食事はお天気が良ければ夏は基本テラスで。突き出しにはサーモンリエット。前菜はパプリカのガスパチョ。ブーダンノワールとタコ入り。酸味が穏やかで、ブーダンとのマリアージュもいい感じ!
メインはサーモンのミキュイ。オゼイユソース。こちら味は美味しかったもののミキュイといえどもちょいと火入れが足りなかったかな?繊維質な感じが残っていて少し残念でした。
帰宅したらカーブへ直行い、買い込んだワインを即収納。各家の地下ににこうした本格的なカーブがあるのはワイン大国のお国柄よくあることなのです。湿度と温度が年間とうしてひんやり安定していて、ワインのほかにも手作りジャムやソースなどの保存食がストックされています。
昔はお徳サイズで購入したワインを自分たちでボトル詰めしたりもしました。奥に見える空き瓶はそのためのもので、コルクで蓋をする機会なども色々揃っています。カーブには家族それぞれのコーナーもありますが、今回購入したvouvray は家族共有のコーナーへ。両親の粋な計らいで、誰でも勝手に飲んで良いことになっているのです。
今回訪れたワイナリーは日本にも輸出しているので、興味がありましたら是非!
そうそう。ロワールのあたりは石灰石の土壌と説明しましたが、私たちのいる地域も例に漏れずかなりの石灰質。ワインにとってはその成分が功をきたすのでしょうけれど、私にとってはシャワーのたびに足など粉がふいたように白くなってまるでこふき芋。石灰が一膜まとってしまっている気分なのは玉に瑕なのでございます。。。
さて、次回のフランスジャーナルは場所を変えて、ペリゴールリム―ザンからお届けしたいと思います。お楽しみに!
今日も最後までお読みいただき、有難うございました。






















































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