近況報告
こんにちは。
お料理教室Table Bourgeons...の和実です。
生徒の皆様、ブログ読者の皆様、ご無沙汰しております。
ブログの更新が途絶えて、もうすぐ2か月が経とうとしています。ご心配して下さっていた方々、お心遣い有難うございました。この場を借りてお礼申し上げます。
報告が遅くなってしまいましたが、今日はお教室をお休みすることになったいきさつを綴りたいと思います。
昨年末に私は2023年の目標の一つとして、「自身の体のメンテナンス」を掲げておりました。レッスンでもこのことについてはよくお話していましたから、当時の会話が記憶に新しい生徒さんもいらっしゃるかと思います。
年齢的なところもありますが、改めて振り返ると健康診断をここ数年きちんとしていたのかどうかの記憶が曖昧で、後回しにしてしまう自分も否めない事実がありましたので、今年こそはしっかり自分の体と向き合おうと決めたのです。
思い立ったら吉日とばかりに年末の慌ただしい最中、今まで後回しにしていた家族健康診断や、区から届いていた健診のお知らせを片っ端から申し込み、挑んだメンテナンス。
メンテのかわぎりとなったのが、区から届いた乳がん検診。久々と思っていましたが、カルテをみると前回もきちんと受診しているではありませんか。意外にも、推奨されている2年毎のペースで受診をこなしていた自分をほめてやりました。昨年末の事でした。
年が明け、新年早々健診結果を聞きに病院へ。
流れ作業のように「問題ない」と医師が仰って安堵したのも束の間、カルテを2度見した医師が発言を撤回したのです。
「問題ないことはなかったです。」と。
すぐにはその言葉の意味が理解できなかったものの、再検査を促されてようやく検査に引っかかったのだと把握しました。マンモグラフィーで映し出されたそれには、確かに白い点が散りばめられていました。
健診を受けた時点ではなぜか得体のしれない自信があって、「問題ない」という結果のみを想像していましたから、予想外の結果に頭は真っ白。その日のうちに超音波検査を受けると同時に、不安との闘いが始まったのです。もしかしたら乳がんなのかと。。。
それからはMRIやCT、再度マンモグラフィーを撮るも、やはり疑いは晴れず、とうとう針生検をするところまで来てしまいました。疑いがある部分の細胞を摂取するのですが、局部麻酔はしているものの、電動ドリルのような振動や音が響いて怖かったのを今でも覚えています。その結果が出るまでの2週間の不安といったら、、、たまらなかったです。
そしてとうとう私は正式に乳がん宣告を受けました。2月中旬のことでした。
再検査を繰り返す度に確信度は増すばかりで、ある程度覚悟はしていたつもりでいましたが、いざ宣告を受けたときは勝手に涙がこぼれ落ちました。再検査以降ずっと担当して下さっていた乳腺科の女医さんは、とにかく初期での発見だという事を丁寧に説明して励まして下さり、私も覚悟を決めました。
無知というのは怖いもので宣告を受けた当初、私は「癌=死」という捉え方しかできませんでしたが、知人の経験談を聞いたり乳癌の本を読んだりして勉強するうちにそうではないことを理解し、次第に気持ちも落ち着いていきました。
癌サバイバーのブログを読み漁ったりもしましたが、乳がんと一言に言ってもタイプやステージなどによって症状や治療法も多岐に渡るので、むやみやたらに読み漁る必要はなかったなと今では思いますが、その時はとにかく不安で、片っ端から情報収集をしていました。
早期発見ではありましたが、私の場合は癌の散布状況からの判断で全摘出。治療はせず手術で取り切ることを医師から提案されました。早期なのに全摘出をしなければならないのかということを受け入れるのに少々時間を要しましたが、悩んだ結果、同時再建をする手術を行う事を選びました。
そして緊張しながら迎えた4月11日、手術を行いました。
11日間の入院生活を終え、4月下旬に自宅に戻り今に至ります。術後の経過観察の為、引き続き通院中で、今月下旬には手術で取り除いた細胞の病理検査結果が出ます。この検査結果次第で、今後の治療の要否が決まるので、まだ少しの間は気が抜けない今日この頃。
ですが、現在の私の体調はというと、いたって元気です!!
痛みもなく想像していた以上に普通の生活を送っています。家でおとなしくしているはずだった連休も結局じっとしてられず、アクティブに過ごした始末。
腕を肩より上にあげてはいけないという制限があるのと、手術をした乳房の筋肉がまだ麻痺している感覚がありますが、日常生活に支障をきたすほどのものではありません。目いっぱい力を入れることは避けていますが、お料理もするようになりました。お菓子も作っています。今週は母の日に向けて、ギフト製作を楽しんでいます!(14日着でお届け致します)
今回病気のことをブログで公表するか否か悩むところもありましたが、一人でも多くの人に「健診の大切さ」を伝えられたらという思いで綴りました。
離職と同時に健診を受ける機会が減る主婦や、ご家族を優先するあまりご自身のことは後回しになってしまいがちなママ、お仕事でお忙しい方など、ご自身の体調管理は大丈夫??
私自身も子供の予防接種などは抜かりなくチェックしているのに、自分のことはおろそかにしていました。今回の乳がんに関しては自覚症状もなく、医師の触診でも判明できない位の早期だったのですが、健診で発見してもらえて本当に感謝しかありません。ですからこの記事を読んで、一人でも多くの方が受診してくれることを願っています。
まずは近況報告とさせていただきました。入院生活や、癌と家族についても追々綴りますね。
今日も最後までお読みいただき、有難うございました。
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