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食育

こんにちは。

お料理教室Table Bourgeons...の和実です。


ここ最近忙しく更新できずにおりましたこちらのブログですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。


ご無沙汰しておりました間に、10月の対面レッスンは全日程が終了。ご参加いただきました皆様、有難うございました。使用する食材も秋ならではものが並び、テーブルからも季節の移り変わりを感じてもらえたのではないでしょうか。



今月はいつになく早くレッスンが終了しているのですが、それには訳がありました。


先週末から子供たちがバカンスに突入。秋バカンスとでも言いましょうか。それに合わせて、只今フランスから義理の両親が来日しております。8月のフランス帰省で、両親とはついこの間会ったばかりですから、感動の再会というわけではありませんが、彼らが日本に来るのも実に3年振りのこと。

今までにも定期的に日本に遊びに来てくれているのですが、コロナ禍の水際対策で入国拒否されていた後ですから、彼らにとっても今回の来日は喜びも一入です。そんな彼らを迎え、子供達の2週間のバカンスの間、しっかり嫁業に徹し、彼らをおもてなししたいと思います。


といいつつも来日して早々、翌日に私は出張調理のご依頼を承っておりましたので、いきなり放置する一日からスタートしたのであります。


今日は少しだけ先日の出張調理のお話を。


とある生徒様のご自宅で開かれるホームパーティーの際に、お食事を担当してほしいというご依頼を頂きました。リクエスト頂いたことは三つ。


一、お子様向けにお魚の下ろし方のレクチャーをすること。

ニ、そのお魚を使って、フレンチ風のお寿司を作ること。

三、大人のメインには鴨のコンフィを。


それ以外はご予算に応じてお任せというものでした。そこでご提案させていただいたメニューはこちら。


ーアミューズブッシュ5種

  • 生牡蠣の赤ワインビネガー

  • 鯛のカルパッチョ、チミチュリソース

  • ビーツとブラータのサラダ

  • サーモンマリネ

  • イチジクと生ハム

ーパテドカンパーニュ、秋バージョン

ーバターナッツのスープ、栗のラビオリを浮かべて

ー鯛のムニエル、焦がしバターソース

ー鴨もも肉のコンフィ、紫キャベツとリンゴのエーグルドゥース

ー洋ナシのタルト



残念ながらほとんどのお料理はお写真がないのですが、レッスンにご参加くださっている方々は記憶にあるメニューもあるのではないでしょうか?


栗やバターナッツ、洋ナシやリンゴなど季節の味覚をラインナップし、秋のコースメニューでご案内しました。御馴染みの豚肉の田舎風パテににも、実は栗とかぼちゃの種を加えているので秋バージョンとなっているのです。


お食事はディナーという事でしたが、早めに集合したお子様に向けて、お魚を下ろすレッスンからスタートした午後。

レクチャーのために用意したのは真鯛3匹。ウロコ取りから始まった下処理は内臓の処理へと続き、3枚下ろしへと流れます。最後に皮をひくところまですべて体験してもらうレッスン。まずは間近でデモンストレーションを見てもらい、その後実際にお子様たちも自分たちで包丁片手に果敢に挑戦!

スーパーでは切り身が並び、魚離れも進むこのご時世。そのままの姿の魚に触れる機会が少ないのが現状の子供達。実際に触れることで、骨の位置や形、内臓の仕組みなど、魚の構造もよく理解できたことでしょう。お子様にとっては初めての体験だったようですが、魚に怖がることもなくとっても興味津々で、理科の実験のように楽しみながら下ろしてくれました。


今はお料理を仕事にしている私ですが、実は子供の頃は包丁を握ったこともなく、食べる専門でした。我が子達には幼いころから、危なっかしいながらも包丁も握らせ、一緒にお料理したりしていますが、私の母は子供に包丁を握らせるのを怖がっていたので、私が初めて調理したのは小学校の調理実習だったし、お料理の楽しさを覚えたのも、調理補助のアルバイトがきっかけ!


今回のワークショップを通して、「食」の重要性や友達とテーブルを囲む楽しさ、そして食物への感謝の気持ちなどが芽生えるきっかけになる『食育』に参加させていただきましたことを、とても嬉しく思っています。


ワークショップで使用したお魚は、もちろん無駄にすることなく全部調理してご提供。これもSDGsとして、子供達へのメッセージ。

ご依頼者様からは「フレンチ風のお寿司に仕上げてお子様たちが食べる」というリクエストを頂いておりましたが、正直なところ、フレンチ風というのは私にとっても初の試みでございました。試作を重ねて考案したお寿司は、


ー酢飯をワインビネガーで作る

ーサーモンを洋風マリネにする

ーさしみ醤油の代わりに、醤油&シェリービネガーのジュレをトッピング

ーセルクルを使って盛り付ける

ーハーブを使って風味のアクセント

ーバルサミコソースでドレスアップ


というアレンジを加えて、フレンチ風に仕立てました。


セルクルを使って酢飯を形作った上に、お子様たちがご自身でお魚(鯛、マグロ、サーモンマリネ)やアボカド、きゅうり、いくらなどのトッピングを自由に盛り付け。最後はハーブと、キラキラのビネガージュレを飾り、まるで宝石箱のようなフレンチ風のちらし寿司を完成させ、レッスンは終了。


自分で下ろした魚を使って自分で完成させたお寿司は、それだけで美味しさも倍増です!みんな美味しそうに平らげてくれました。


親御さんには、カルパッチョやムニエルとして姿を変えて、お子様が一生懸命下ろしてくれた鯛をご提供。親御さんから「美味しい」と褒められて、お子様たちは誇らしげでした!きっと彼らの自信にも繋がっていることでしょう。


ディナー終了後は、ご招待客の皆様がお喜び下さっていたというお声と共に、ご依頼下さいました生徒様ご自身もご満足いただけた旨をお聞きし、一仕事終えた充実感を噛み締めているところです。



バカンス中対面レッスンはお休み中ですが、《おうちdeレッスン》は現在も開講中で、ただいまキットをお届けしております。キット配送は今月末までですので、ご興味がおありの方はお急ぎくださいませ!

《おうちdeレッスン》お申込みはこちら


それと並行して、11月のレッスンの準備も始まりました。


まだ本決まりではありませんが、


ーキノコソテー、黄身落とし

ーチキンの秋のファルス詰め

ー洋ナシとブルーチーズのロティ



という、引き続き秋の味覚を盛りだくさん使ったコースを検討しております。

近日中に正式発表出来ると思いますので、どうぞお楽しみに。


今日も最後までお読み下さり、有難うございました。











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