夏本番
こんにちは。
お料理教室Table Bourgeons...の和実です。
夏至が過ぎ、いよいよ夏本番!
暑い毎日が続いておりますが、皆様体調崩さずお過ごしでしょうか?
我が家は本日、プール開きを行いました。
早速子供たちは水中ではしゃいでクールダウン中でございます。暫くの間テラスにはこのプールが陣取っておりますので、レッスンの際も景観が少々損なわれますが、どうぞ温かい目で見守ってやって下さいませ。

もう目の前には7月!!早くもバカンスがやってくるので、少々浮足立っておりますが、少し今月を振り返ってみると、6月のイベントとしては「父の日」がありました。実家の父へ何か目に見える形でお祝いしたいものですから、父の日ギフトと題してお惣菜セットを作りました。
パリのビストロ仕込みの自慢のパテドカンパーニュを筆頭に、ワインが進むラインナップ。

事あるごとに実家にプレゼントしているパテは安定の人気惣菜。
フランスでは身近な惣菜「パテ」ですが、日本ではそうはいかないもの。なので希少価値も必然的にアップ!もちろん本場仕込みの味にも自信はありますが、毎回喜んでくれるのはやっぱり嬉しいものです。

今回はパテの他に豚肉のリエット、フェタチーズのマリネ、コルニッション、自家製マスタードをセットにして、最近バージョンアップした自家製パンも一緒に贈りました。
早速ワイン片手に楽しんでくれたようで、ほろ酔いの父から喜びの動画が届いておりました!
もちろん我が家でも乾杯を。パテは主人の大好物だから想像通りの反応でした。
久々にシャンパーニュを冷やして、子供達よりも一足お先に夫婦で夕暮れ時のアペリティフを楽しみました。

さて、お教室では6月のレッスンは、対面、動画両方順調にこなし、残すところ最終回のみ。
対面レッスンに来ていただく生徒さんが毎月楽しみにして下さっているテーブルコーディネートは、
お庭のアナベルが満開なので、今回はこれで決まり!

大きな一輪を小房に切り離して、散りばめてみました。前回ミモザでも使用していた花器は、少しですが水も入れることができるので、生花も活けることができるのです。
葉っぱ部分にもこっそり小さな水差しを使って、しおれないように工夫しています。

デザートに使用するグラスをコーデにも取り入れました。ガラス素材が涼しさを与えてくれるので、この時期におすすめ。縁にチェリーを添えたら可愛さアップ。ワインレッドの差し色効果が良い感じにアクセントになったので、ナフキンも色合わせしてピンクにしました。
セッティングを見て、食べる前からその後に続くランチのメニューを想像したり、期待を膨らませたりしてもらえてたら嬉しいです。
前菜のビーツは、初めてお召し上がりされる方が多いのかな?と思っていた予想は外れ、結構皆さん食卓に取り入れていらっしゃるようでしたが、今回の塩釜で調理したビーツと、市販の水煮タイプのものとの味の違いを大いに感じてもらえたようで、大成功!
塩で覆いながらじっくり蒸し焼きにすることで、うま味を閉じ込めているからこそ、ビーツがお皿の主役になれるのです。

ビーツのビビットな赤色と、ブラータの白の対比を目でも楽しんでもらえるように、サーブする際にはまずビーツだけをお席にお持ちして、目の前でブラータを乗せるというプレゼンを加えました。ちょっとしたことなんですけれど、目の前でお皿が完成していくワクワク感や、柔らかいブラータを乗せたときに、くたっと変形する躍動感を楽しんでもらえたのではないかしら。
塩釜ビーツのアレンジ編として、薄切りの刺身用ホタテとビーツを交互に並べてカルパッチョも。ビーツは薄切りにしてから、ホタテのサイズにあわせて型で抜くと、綺麗に決まりますよ。

メインのタラはルーラード。
海の幸と地の恵みの融合に加え、数種のハーブ、そして黒ニンニクのアクセントも相まって、いつになく複雑な味の一皿に仕上がっております。が、食べてみるとしっかりマッチしているから不思議。

「黒ニンニク」は発酵熟成された日本発の健康食品ですが、最近ではフランスでも知名度は上がり、フレンチ料理に取り入れるシェフも多くいます。ニンニク特有の辛み成分はなく、むしろ甘いくらい。中までしっとりした食感も相まって、どこかドライフルーツのような風味。見た目もブラックオリーブを彷彿とさせますし、黒ニンニクの可能性が広がります。
ルーラードは「巻かれた」という意味合いがあり、日本ではイタリア料理名「インボルティーニ」のほうが定着しているように思います。ファルスなどを巻いて調理するものの総称で、色んなバージョンがあるので、ネットで調べる時はインボルティーニで検索するほうが色々見つけられるかもしれません。
デザートは、チェリーのコンポートとコーヒー風味のマスカルポーネクリーム。
今回の個人的な推しポイントとしては、何と言っても「白色」のコーヒー風味クリームでした。
なぜコーヒーなのに白いのかというポイントを、レッスンでネタばらしをしながらお味見して頂きましたが、皆様一様に想像以上にしっかりとついているコーヒー味に驚かれて、掴みはバッチリだったようです!
クリームだけでも美味しくって、そのままクッキーでディップして食べるのも手軽でおススメですし、ココアパウダーを振って、ティラミス風に楽しむアレンジなんてのも、このクリームの可能性が広がるアイデアなのではないかしら。

盛り付けでも遊びを加えました。グラスや瓶に入れても可愛いし、皿盛りにするとまた違った装いで、レストランデザートのようなかんじ。

色んなパターンを余すことなくご紹介したかったものですから、ランチタイムは早い者勝ちでお好きな盛り付けを選んでもらい、全員違う仕上がりのデザートをお召し上がりいただきました!
今月は狙ったわけでななかったのですが、結果的に前菜のビーツに続き、デザートのアメリカンチェリーと、ヴィヴィッドな深紅の色合いが重なりました。すると先日のレッスンで、このような深紅の色合いの食材にはどうやら『恋愛運アップ効果』があるという情報が話題に!
これから恋に発展させたいお相手とのお食事や、マンネリ夫婦の火付け役として、今月のメニューが功を成すかもしれません!

深紅色食材といえば他には、レアに焼かれたお肉やマグロ、赤ワインなどなど、探せば色々出てくるものです。効果がどれくらいあるかどうかは、実際に皆さんに実践してもらうとして、そういう効果を期待しながら大切なお相手とお食事することが、すでにロマンチックなひとときの始まりではないでしょうか。R様、面白い情報提供有難うございました!
さてさて、我が子達の通うフランス人学校は今週で今年度もお終い。いよいよ2か月にわたる超ロングヴァカンスの始まりです。最終日を待たずに旅行に旅立つ家族や、この夏で日本から引き上げて帰国してしまう家族など色々で、待ち遠しかったバカンスですが、同時にちょっぴり寂しいお別れシーズン。またいつかどこかで会える日を楽しみにしながら 。
「 A bientot!/ ア・ビアント / また逢う日まで!」
7月もレッスンを開催予定でおります。
夏にぴったりのメニューをご紹介したいとおもっています。詳細はブログで改めてお知らせしますね。
お楽しみに。
8月は一か月間お休みをいただきます。お休み中はもブログやインスタは更新しますので、引き続き
ご愛顧くださいね!
今日も最後までお読み下さり、有難うございました。