思い出の一品
こんにちは。
お料理教室Table Bourgeons...の和実です。
気が付けばもう6月も半ばに入ろうとしている今日この頃。
真夏のような暑さがここ数日続いている東京でございます。
さて、6月といえばJune Bride。
実際には昨年に続き今年も、コロナの影響でブライダル業界も大変そうではありますが、今日は少しJune Bride にかけて私の結婚式のお話です。
私たちは挙式、披露宴共にフランスで行いました。
フランスで一般的なのは花嫁のゆかりの地で式を行うことが多いようですが、私たちの場合はもちろん主人ゆかりのロワール地方で。
日本では式場を選んだら、後は式場の担当の方と段取りよく具体的なことを決めていくというのがよくあるパターンですが、会場選びからケータリング会社選び、印刷会社や装花業者など、各々をすべて自分たちで別途に手配するのがフランス流。自分たちのやりたいようにカスタマイズできる反面、大変ではありましたが、準備に費やした時間も今となってはいい思い出です。
ーお花の装飾はフロリストである姉にお願いしたい
ーお食事は美味しいもの!
ー日本の文化も散りばめて
ー馬で移動したい
ー理想のドレスを仕立てること
などなど、私の希望を色々詰め込んで。
式の一か月前から単身でフランスに前乗りし、義母&義父の協力のもと、あーでもないこーでもないと、時には喧嘩もしながら準備をしたものです。
花は日本とヨーロッパで入荷出来る種類が微妙に違っていたり、時期がずれていて希望通りに入手できなかったりしたものの、そこはプロである姉の腕がカバーしてくれて、ブーケをはじめ、教会の装飾を豪華に仕立ててくれました。今でも田舎に行くと、「あなたたちの結婚式の装飾が今までで一番素敵だったわ!」と声をかけてくれるご近所さんがいるくらい!
日本の文化は、家族や友人が和装で参列してくれたので、それだけでも十分にインパクト大。特に父の袴は貫禄があり、まるで”SAMURAI”でした。ブラダルキッズたちにも浴衣を制作し、お揃いでおめかししてもらいました。可愛かったな~。
披露宴の乾杯の時には、小さいながらも日本から持ち込んだ樽で、鏡開きもしたっけ。これは想像以上に盛り上がりました!
準備で一番大変だったのは、ケータリング会社選び。
それまでにもフランスで結婚式に何度か参列したことがありましたが、お食事が美味しくないことも結構あったので、味にはこだわりたかったのです。当初勤めていたレストランの同僚にお願いするというアイデアも私の頭の中ではチラついてはいましたが、現実的ではなく断念。
そこで義母がセレクトしてくれたケータリング会社を何件も訪ねては、試食する日々が続きました。
中には私が日本人ということで、寿司を提案してくれた業者もありました。興味本位でサンプルを作っていただきましたが、結果はとてもじゃないけど食べれたものではありませんでした!
そんな中、ケータリング会社「Hardouin]にたどり着いたのです。
ここはもともと地元の人達に愛されている街の加工肉食品店で、ハムやソーセージ、パテやリエットなど、ありとあらゆる商品が売られています。そんな彼らがケータリングもしているということで、早速試食です。
ここのお店で特に有名なのが「Rillons / リヨン]。
そう、今月の前菜にご紹介する豚バラ肉のコンフィだったのです。
提案してくれたメニューの中にもこのリヨンが入っており、試食で一口食べたときに、あまりの美味しさに衝撃を受けたのでした。どのお料理もそつなく美味しかったのですが、とにかくこのリヨンをみんなに食べてもらいたい!との思いで、ここでケータリングをお願いすることにしたのです。
披露宴当日はというと、このリヨンは披露宴の前に行われるカクテルパーティーで提供されました。まさにアペリティフです。Hardouinが所在するのがロワール地方のVouvrayという地域でしたので、ワインもVouvrayで調達 。カクテルパーティーではスパークリングのVouvrayも用意もしていましたから、さぞかしリヨンとの相性も抜群だったと思います。
しかし、あんなにリヨンを気に入って決めたケータリングだったのに、私たち本人はカクテルパーティーの間中、参列者がひっきりなしにあいさつに来てくれるので、食べているわけにはいかず。。。結局リヨンにあり着けることなく、気がついたら披露宴の時間になっていました。
これが、私のRillons(豚バラ肉のコンフィ)との初めての出会いです。
私たちの輝かしいスタートの一日に彩を添えてくれた一品です。そんなちょっと特別な存在のリヨンを今月ようやくレッスンで皆さんにご紹介出来るのを、楽しみにしています。
動画配信の準備も整いました。
配信開始は14日の月曜日から。
キット受け渡しは20日~となります。詳しくは別途お送りいたします詳細メールにてご確認下さいませ。(週末中に別途メールしますね。)
結婚式について興味がおありの方は、写真と共にブログで綴っておりますので、よければ合わせてご覧下さいませ。
フランスの結婚式事情についての記事はこちら
私のフランスでの挙式についての記事はこちら
私のフランスの披露宴についての記事はこちら
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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