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フランス便り ロワール【Blois】編

ボンジュール!

お料理教室Table Bourgeons...の和実です。


今週から9月に突入しましたが、皆様お元気でしょうか?

長いバカンスを過ごしていた私達も、ようやく日常に戻る時がやってきました。8月30日に帰国し、現在もまだ時差ぼけが抜け切れていない状態ではありますが、本日から子供達の学校も始まり、めでたく長女は中学にあたるコレージュへ入学、長男は3年生にあたるCE2へと進級致しました。


ブログタイトルは引き続き「フランス便り」としておりますが、ここからは旅を振り返りながら綴っていきたいと思いますので、引き続きお付き合いいただければ嬉しいです。


さて、ブルターニュからロワールに戻ってきた私達。

ここで兄妹家族が合流して総勢15人となり、賑やかな田舎生活が始まりました。子供たちはほぼ同い年の従妹たちと毎日朝から晩まで遊びに没頭し、親のところには寄り付きもしません(笑)。

幸い田舎の家は大きく、孫の為にと大切にとっておいた大量の昔のおもちゃも大活躍しているうえ、庭にはプールもあって、わざわざ子供を外に連れ出さなくとも彼らは退屈することなく充実の日々を過ごせるのが、この田舎の家の醍醐味というところでしょうか。




私としては子供の手が離れて急に楽になり嬉しい反面、個人主義なフランスならでは、家族全員揃って何かするわけでもなく、だからといって自分の家ではないのでさほどの用事もなく、、、暇を持て余す時間も結構できるようになりました。


木陰で読書

普段はしない読書もここでは、他にやることがないから進むったらありゃしない!木陰でページをパラパラめくってすっかり気分はインテリ気取り。



食べてばっかりで運動不足に感じたら、納屋から自転車を引っ張り出してきて、一人サイクリングへ。

360度繋がってしまう地平線を見渡しながら村巡りをし、15年前に私達が結婚式を挙げた教会に立ち寄ったり、お城や水車を目標に掲げ、運動がてら外の空気を吸いに行っては気ままにリフレッシュ。



この自転車には、ちょっとした思い入れがあるのです。私がかつてパリで働いていた時、通勤に使用していたもの。フランスでは盗難が頻繁で、自転車自体をしっかり固定して繋いでいる場合でも、パーツを盗まれることも多々あると聞き、仕事中はわざわざサドル部分を抜き取り、ロッカーで保管していたこともあったっけ。




そうこうして日々を過ごす中、レストランに行きたくてうずうずしていた私のストレスがようやく解消される日がやってまいりました!


田舎の家から一番近い、ちょっと大きめの街「Blois / ブロワ」。ロワール川に面するここにはブロワ城があり、旧市街の街並みが残りながらも、お店もちょこちょこあるので街歩きするのに楽しい街。馬車で散策出来たりマジックの館もあるから、子供と来ても楽しめる街でもあります。



そんなブロワの町に、数か月前にガストロノミーレストランが新たにオープン!タイミングを見計らって子供たちを家族にお願いし、主人と二人でランチに訪れることができました。


Fleur de Loire

ミシュラン2つ星シェフが、その前は老人ホームとして使われていたという施設を買い取り、ホテルレストランとして生まれ変わらせました。ホテルはまだ全館工事が終了していないようで、一部のみ営業しているようでしたが、スパやバーもあって、ホテルでもゆっくり出来そう。


Christophe Hay シェフ率いるチームのレストランの名は《Fleur de Loire》。

すっきりとしたシンプルモダンな設えと、窓からの景色が気持ちいい。


今回は6皿からなるコースをチョイスし、いよいよアペリティフからスタートです。



しょっぱなから私達を喜ばせたのがGardonと呼ばれるコイ科の川魚。というのも、フランスでもボーイズたちは相変わらず釣りに没頭しているのですが、彼らのここでの勝利品はまさにこのGardonだったのです。まさか馴染みの魚が、星付きレストランでも扱っている魚だったなんて!


続いてアミューズブッシュ。すべて一口サイズなのですが、一口で終わらせてしまうのがもったいないくらい。





Mulet de Loire

ロワールに生息する川魚ボラときゅうりの一皿。お酢が効いたさっぱりとした味付けで、魚は軽く酢〆めされているような感じに思いました。




Poirée Blanche Adria

Poirréeとはふだん草(Blettes)の一種。葉の部分はほうれん草のようで、茎の部分はチンゲン菜と白菜の中間のような食感の西洋野菜。それに和牛のタルタルがトッピングされています。実はこのシェフ、和牛を扱うシェフとしてちょっと有名で、自ら和牛を飼育するほど。レストランで扱う和牛はすべて自社の牧場のものなのだそう。牛で作られたジュ(ソース)をかけてくれたのですが、すごくいい香りがしたものですから、余分にお皿の端にも少し垂らしてもらいました!



Tomate du Jardin concentrée

トマトをじっくりオーブンで焼いてコンフィにしたタルトと、フレッシュなトマトのタルタルの2皿仕立て。タルタルには花椒の葉でとったスープを流しいれて。花椒と聞いてスパイシーなのかと思いきや、辛みは全くなく爽やかな香り。

個人的にはこのトマトコンフィは味が濃縮され過ぎていて、濃すぎたように感じましたが、メニューの書き方から読み取ると、シェフの狙い通りだったのでしょう。



Crepe Soufflée de Brochet

ロワール川生息の川魚「川カマス」をすり身仕立てにしたものをクレープで包んで。正直なところ、この一皿はお魚よりも付け合わせに衝撃を受けた一皿でした。写真ではまるで大根のように見える丸いものはレタスの芯の部分。加熱されているのですが歯応えがあり、すごくおいしかったのです!添えられたソースとの相性も最高。



ここでメニューには記載されていない”なすのラビオリ”が登場。

ナスの中身をラビオリの具にし、皮部分でブイヨンをとった一皿。サプライズ感が嬉しかった小休憩。



Agneau Solognot

ブロワからすぐそこのシャンボールにて飼育されている子羊の一皿。

この一皿はこの日の私達の一番のお気に入りの一皿となりました!異なる3つの部位を、各々の調理法で仕上げています。付け合わせは紫セロリだったのですが、タブレのように仕上げたそれは初めての食感!ソースにはタンポポが使われていました。タンポポはフランスではサラダとして食べることがあるのですが、ちょっとピリッとする味が特徴的。きっとペッパー代わりにタンポポをソースに使用したのでしょう。



ここでもソースが美味しすぎる。子鍋でソースをテーブルに置いておいてくれたので追いソース!お行儀が悪いのですけれど、お皿をパンで拭うようにしてソースの味を堪能致しました。


ここでお口直し。

またメニューに記載のないサプライズの一皿が登場しました。

そして中身も驚き。シャーベットと一緒に提供されたのは、なんと黄ズッキーニ。デザートに仕上げられていました。タイムとライムですっきり爽やかなお口直しでした。

 


Rhubarbe Valentine

ルバーブのデザート。表面をお砂糖でコーティングし、しっかり歯応えが残る状態の加熱で面白い食感でした。添えられたクリームは確かウイキョウだったような。。。記憶があいまいになっております。



蜂蜜嫌いな主人は、デザートをベリーのスフレに変更してもらい、大満足。




食後にハーブティーをお願いしたら、なんとワゴンで8種類のフレッシュハーブたちがやってきました。



この中からブレンドしてくれるのです。一つ一つ香りを嗅がせてもらった中で、未知のハーブがありました。



名前は「Armoise / アルモワーズ」で、和名はキダチヨモギというそうです。香りを嗅いでの第一印象はコーラの香り!!早速これをブレンドに加えてもらうことに。場所をテラスに移動し、ハーブティーと共に食後の余韻を満喫いたしました。



本来はこのタイミングで食後の小菓子が出てくるのですが、どうやら忘れられていたようで私たちは時間の都合持ち帰ることに。



久々のガストロノミー、いや、外食自体が久々だったわけですが、とにかくソースがどれもすごく美味しくて感動!細やかな盛り付けにも心を惹かれっぱなしでした。


そして食材は地産地消の徹底ぶり。目の前のロワール川でとれる魚や、地域の酪農品を扱い、そして彼ら自身でも和牛やハーブ、野菜などを育てる姿勢。これって田舎の街にも想像以上に沢山の雇用を生み出すとても素晴らしい構造ですよね。

メニューには生産者の名前も記載されており、シェフ達が彼らに敬意を払っていることが窺えますし、私達食べる側も安心感と共に、敬意を払うべく彼らを身近に感じることが出来ました。


あとすごく素敵だなと思ったこと。それは、お料理をテーブルまで運んできてくれるのはホールの方ではなくシェフをはじめとするキッチンスタッフの方々。シェフ本人が来て下さることももちろん光栄なことですが、その下で働く若いスタッフたちも代わり替わりにテーブルまで来てくれることに、私はすごく感動しました。

私が今まで働いたことのある店や伺ったことのあるレストランでは、シェフがテーブルまで挨拶に来ることはあっても、その他の料理人がキッチンから出ることはまずありませんでした。お客さんに直接接することもありません。ですがここでは彼らも正々堂々と接客をし、直接賞賛を受けることが出来るのです。シェフのチームに対する考え方が窺える素敵な一面だなと思いました。



星付きレストランなだけに格式も高く、頻繁に訪れるようなお店ではありませんが、また何かの節目に。。。


ただし、このホテルにはこのガストロノミー以外にもう一つレストランがあり、そちらは店構えもお値段ももう少しカジュアル使いが出来そう。今回はそちらには伺っていないので、また次回の帰省の際にでも。



さて、9月に入りましたので、今月のレッスンについても動き出さないといけませんね。

今月は準備の都合上、新メニューではなく過去の動画レッスンからのチョイスで対面レッスンを行う予定でおります。日程は9月下旬の火・金曜日。詳しくは次回のブログにて発表できるかと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。



次回のブログも、引き続きフランス便りをお届け予定です。お楽しみに!


今日も最後までお読み下さり、ありがとうございました。


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